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コンクリート。

粟島です。
突然ですが問題です。
次のうち、生コンクリート(固まる前のコンクリート)通称:生コン

に入れると良くないものはどれでしょう?

①塩

②砂糖

③石

答えは、①と②です。

理由

まず、①には、鉄の酸化させる効果があるため、
生コンに入れてしまうと鉄筋がさびてしまいます。

そのため、コンクリートの塩化物含有量は、
塩化物量として0.3㎏/m3以下と建築の世界では定められており、
搬入時に測定しています。

下の写真が実際に鉄筋が錆びてしまっている写真です。
意外と街中でもちょくちょくみるのではないでしょうか?
写真では、コンクリートがひび割れそこに雨水が浸入し錆びた状態です。

錆びるともちろん強度が低下します。

これは、皆さんだいたい分かったのではないでしょうか?

実は、答えはもうひとつあります。

それは、②番です。
砂糖が非解離性のカルシウム
であるサッカライドを生成し、液中のアルミナの溶解度を高め、アルミ
ナシリカゲルをセメント粒子上に生成するためで、砂糖はわずか0.05%
でもセメントは固まらないとわれています。

これは、私も学生のときに学校で聞いたときには驚きました。
実際に見たことはありませんが、ジェル状になるそうです。

以上が入れるとまずいものです。

③番については、コンクリートには必ず入っているものです。
コンクリートは、セメント、水、細骨材、粗骨材、混和材料から構成されます。
この粗骨材といわれるものが石に当たります。
分かりやすくいうとセメントと水と砂と石と混ざりやすくする薬剤でコンクリートはできています。
用途によりいろいろな分量で配合し建築物には使われています。

これもひとつの『設計』になります。

高層マンションには高強度コンクリートが使用されたり、
土間に打つコンクリートでは、最低の強度のコンクリートが使用されたり
用途によりさまざまなコンクリートが使われます。

一見同じに見えるコンクリートも実はさまざまあります。

皆さんいたずらで砂糖と塩を入れるのはやめてくださいね。

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