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「谷口吉郎・谷口吉生」展。

スタッフの内川です。

金沢が育んだ、親子二代の建築家で有名な「谷口吉郎・谷口吉生」展へ行って来ました。

当日は雪の中並んだ甲斐がありまして、谷口吉生氏ご本人の解説付きで案内して頂けました。

お父様の谷口吉郎氏は、藤村記念堂東宮御所ホテルオークラ東京

谷口吉生氏は、土門拳記念館丸亀猪熊弦一郎現代美術館豊田市美術館ニューヨーク近代美術館鈴木大拙館 などが代表作です。

吉郎氏設計の解説では、父の日本的な建築と、自分の建築が違うこと。父の設計したものを改修する時や、日本的な建築を 設計する時などは、父に成りきっ てやっている(笑)などの面白いお話も聴けました。

ご自身の設計全般においては、街の風景に合った建築、というのをとても大切に考えています。とお話があり、
写真と模型の展示を案内して頂きました。

香川県立東山魁夷せとうち美術館

長野信濃美術館 東山魁夷館

昨年オープンした京都国立博物館、平成知新館

南門から平成知新館への道は、京都の碁盤の目を考慮し、昔から道が通っていたのではと推測、三十三間堂から北へまっすぐに通し たところ、北側の豊国神社に門の基礎部分が見つかったらしいです。
そして、設計はMoMa(ニューヨーク近代美術館 2004年完成)と同時に始めたそうです。10年以上になりますね。

また、展示物を俯瞰できる順路で、自身の場所を知るように考えた、との事でした。

ニューヨーク近代美術館(MoMa)
アメリカでも地鎮祭でやる事は同じだった、と話されてました(笑)

東京都葛西臨海水族園

鈴木大拙館
谷口先生の建築への思考わざが凝集された傑作、と言われている建物です。
こちらは翌日に訪問したので、またレポートしたいと思います。

因みに、展示模型は全て金沢市に寄付されるそうです。

今後はホテルオークラ東京の建替えの計画に入るとの事。
最近ロビーがCASAに載った事もあり、壊さないで欲しいという問合せが来るらしく(笑)
再現するかたちで考えている、と仰ってました。

展示会には作品リストや写真などが載っている本が付いてまして、最後にサインを頂きました^^